土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だったーー!ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。
魂呼び桜には恋と呪いが宿る。
祓い師・仙龍の死期が迫るなか、彼を想う春菜が下した決断とはーー。
☆☆☆
土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。
漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。
曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だったーー!
ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。
レビュー(20件)
大好き、内藤了先生💓
デビュー作から、ほぼ全作を読む大好きな作家さんです。 ホラーミステリーの分野なのに、明るい文体でサクサク読めてしまいます。建物や土地に由来する事件や現象が次々と出てきて勉強になります。 次回作が楽しみです。
大きな流れ
この作家さんは、おそらく毎巻、前巻とは異なる明確なコンセプトを定めて執筆している印象です。 今回もがらりと雰囲気を変えてやってきました。 前巻までは、憑き物や障り自身に焦点を当ててつつ、異なる世界観を一種絵画的ともいえる鮮やかさで描き出していたもの。 今回は、その間で随所にほのめかされてきた42歳の宿命について、いよいよ大きな流れとしてくみこまれています。というわけで、春菜の心中・心情の描写の比重が大きいです。 そのためか、憑き物の描写の方はちょっと薄い印象です。 大きな流れをおりこみつつも、いかに毎巻の中で登場する憑き物物語の濃度を上げていくか、といったところが課題となっていく予感がします。
このシリーズは全巻読んでいる好きなシリーズです。 今回も面白かったです。 さらっと読めてしまうので時間もあまりかかりません。