序 章 「林産物貿易と森林の持続可能性」論争
1. 論争の始まり
2. 研究が林産物自由貿易を支持した時代
3. 現実は林産物貿易自由化へ,研究は自由化批判へ
4. 林産物輸入国の立場からの視点
5. フィリピン
6. タイ
7. インドネシア
8. 「林産物貿易と森林の持続可能性」の包括的分析への道
第1章 森林の現状と森林の持続可能性
1. 世界の森林の種類
2. 熱帯林の森林消失とその原因
3. 北方林の森林劣化とその原因
4. 森林劣化・消失の背景的要因
第2章 森林の持続可能性と林産物貿易マクロ実証モデル
1. 森林の持続可能性とは何か
2. 世界の林産物貿易の動向
3. 林産物貿易についてのマクロ実証モデル
4. 林産物マクロモデルによるシナリオ分析ーー再造林費込みの天然林材価格政策の森林の持続可能性への影響分析
5. 実証分析の限界
【補論】林産物モデルにおける需要関数,供給関数の設定の仕方
第3章 「貿易と環境」理論とその限界
1. 「貿易と環境」理論の概要ーー部分均衡分析
2. 貿易と環境についてのWTOの報告書
3. 新古典派的「貿易と環境」理論の限界(1)--社会的費用の計測可能性
4. 新古典派的「貿易と環境」理論の限界(2)--制度の失敗
5. 新古典派的「貿易と環境」理論の限界(3)--分配問題の捨象
6. まとめ
第4章 森林の持続可能性と貿易政策
1. 本章の分析の前提
2. 部分均衡分析による林産物貿易の分析
3. 一般均衡分析による林産物貿易の分析
4. 森林の持続可能性確保のための制度比較
5. 最適関税論と森林関税協定
6. まとめ
第5章 林産物産業の寡占的体質とレントシーキング
1. 林産物輸出国の林産業の産業組織
2. 寡占的貿易理論・独占的競争貿易理論
3. レントシーキングの理論
4. まとめ
第6章 自由貿易体制と林産物貿易
1. GATT/WTOにおける貿易と環境の議論等
2. GATT/WTOにおける農産物貿易と林産物貿易
3. 森林管理に関する多国間環境協定(MEA)
4. まとめ
第7章 国際金融論的視点およびグローバル企業と日本の経済利益
1. 国際収支勘定
2. 為替レートの決まり方
3. 経常収支の長期的な調整と効率性
4. 経常収支長期不均衡の現実
5. 経常収支中長期的不均衡と貿易論
6. 変動相場制,経常収支不均衡と森林の持続可能性
7. 多国籍企業への国際課税
8. まとめ
終 章 結論
1. 林産物貿易体制への提言
2. 経済学の新たな課題
3. ニッチ市場の誘惑
4. エコのセントリズムの問題
5. 残された課題
あとがき
索 引
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