何人もの文豪のエピソードを薄っぺらくなく、丁度良い塩梅で取り上げられていると思います。 「今日は誰のエピソードを読もうかな」とその日の気分で就寝前に読んでいます。そんな感じで読んでいるので、手に取る回数が多く、今回で2冊目の購入になります。 この本で興味を持った文豪も多く、そこから更に読書が広がっています。,自分が読んでみて面白かったので、友人へ誕生祝として贈りました。 膨大な調査と筆者自身が描かれた作家の似顔絵が秀逸です。,正味500ページ以上ある分厚い文庫本で、通勤の行き帰りにちょっとずつ読んでいたらよれよれになってしまいましたが、夏目漱石から三島由紀夫まで37名の文人を(たぶん)年齢順に、その人の食生活、食の嗜好、そしてそういうことに至った生い立ちや家族・友人がこうむった影響などを、(嵐山さん本人が後書きで曰く)700冊の文献を当たり、5年かかって疲労困憊して書いたということです。 その精密な検証があるから、非常に意外な文人の素顔が暴露されているのですが、説得力があります。 その時代時代で面白いなと思ったことは多々あるのですが、明治期の文人は、かなり多くの方々が(医学知識がなまじあった故でしょうが)細菌感染を非常に恐れた慎重すぎる食生活をしていたとか、石川啄木や宮沢賢治や中原中也や梶井基次郎など夭折の詩人たちは「清貧」「純朴」のイメージを残して世を去っているわけですが、実は実は(それぞれ違うんだけど)友達にたかりまくり遊郭その他で遊びまくり世間に迷惑をかけまくっていたとか、背徳なイメージのある文人が意外や意外に堅実な家庭人だったとか、とにかく驚くことが多かったです。 本の終盤のほうは、檀一雄、深沢七郎など、嵐山さんが若い頃に編集者として直接深く関わった文人の日々の生活や人となりなどが現実感を持って描かれているので、前半や中盤とはまた違った読み応えがあります。 実は、「文人悪妻」を先に読んでからこちらの「文人悪食」を読みました。書いた順番は逆ですが、個人的には「悪妻」でアタマづくりをしてからこちらの大作に取り掛かるのも悪くはないかなと思います。この後「文人暴食」に進もうと思います。,文人たちの食に関する逸話やそれ以外の側面も見えて とても面白く読ませてもらった。,こういった大作家達のプライベートを垣間見れるような 嗜好は、彼らの人間臭さを感じて非常に興味がわきますね。
レビュー(52件)
愛読書です
何人もの文豪のエピソードを薄っぺらくなく、丁度良い塩梅で取り上げられていると思います。 「今日は誰のエピソードを読もうかな」とその日の気分で就寝前に読んでいます。そんな感じで読んでいるので、手に取る回数が多く、今回で2冊目の購入になります。 この本で興味を持った文豪も多く、そこから更に読書が広がっています。
友人の誕生祝
自分が読んでみて面白かったので、友人へ誕生祝として贈りました。 膨大な調査と筆者自身が描かれた作家の似顔絵が秀逸です。
文豪の真の一面が見えてくる?
正味500ページ以上ある分厚い文庫本で、通勤の行き帰りにちょっとずつ読んでいたらよれよれになってしまいましたが、夏目漱石から三島由紀夫まで37名の文人を(たぶん)年齢順に、その人の食生活、食の嗜好、そしてそういうことに至った生い立ちや家族・友人がこうむった影響などを、(嵐山さん本人が後書きで曰く)700冊の文献を当たり、5年かかって疲労困憊して書いたということです。 その精密な検証があるから、非常に意外な文人の素顔が暴露されているのですが、説得力があります。 その時代時代で面白いなと思ったことは多々あるのですが、明治期の文人は、かなり多くの方々が(医学知識がなまじあった故でしょうが)細菌感染を非常に恐れた慎重すぎる食生活をしていたとか、石川啄木や宮沢賢治や中原中也や梶井基次郎など夭折の詩人たちは「清貧」「純朴」のイメージを残して世を去っているわけですが、実は実は(それぞれ違うんだけど)友達にたかりまくり遊郭その他で遊びまくり世間に迷惑をかけまくっていたとか、背徳なイメージのある文人が意外や意外に堅実な家庭人だったとか、とにかく驚くことが多かったです。 本の終盤のほうは、檀一雄、深沢七郎など、嵐山さんが若い頃に編集者として直接深く関わった文人の日々の生活や人となりなどが現実感を持って描かれているので、前半や中盤とはまた違った読み応えがあります。 実は、「文人悪妻」を先に読んでからこちらの「文人悪食」を読みました。書いた順番は逆ですが、個人的には「悪妻」でアタマづくりをしてからこちらの大作に取り掛かるのも悪くはないかなと思います。この後「文人暴食」に進もうと思います。
文人たちの食に関する逸話やそれ以外の側面も見えて とても面白く読ませてもらった。
こういった大作家達のプライベートを垣間見れるような 嗜好は、彼らの人間臭さを感じて非常に興味がわきますね。