イマジネール
: ジャン=ジャック・ヴュナンビュルジェ/川那部 和恵
その概念の総括をめざす野心的試み
幻想、思い出、夢、メタファー、象徴、物語、神話などのなかに表れる「イマジネール」。それは私たちを身近なものから切り離し、遊びへと誘うと同時に、不安をも生じさせる。
このイマジネールという概念は、20世紀に急速に広がり、哲学をはじめ、精神分析学、文学解釈法、社会学といったさまざまな分野で発展した。
本書は、カッシーラー、サルトル、バシュラール、デュラン、リクール、コルバンらの業績を振り返りながら、用語の定義や解釈、基本的な捉え方を明らかにする。さらには政治思想への支持形態、社会的な牽引力・反発力のなかにおいてもイマジネールは活動するとし、歴史の進展に及ぼした影響にも触れる。
『聖なるもの』の著者・ジャン=ジャック・ヴュナンビュルジェによるイマジネールの概念の総括をめざす野心的な著作。
序論
第一章 現代の理論
1 歴史的背景
2 主要業績の諸相(フィギュール)
第二章 定義、解釈、問題点
第三章 源泉、構造、変容
1 基本的特質
2 構造と論理
3 歴史的変容
第四章 活動中の文化的イマジネール
1 自然と人工物のイマジネール
2 歴史と政治的指導者のイマジネール
結論
訳者あとがき
索引(人名・事項)
参考文献
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