強すぎる被害妄想、執拗な他者攻撃、異様なハイテンション、他人をふりまわすサイコパス……それは許容できる異常性なのか、治療介入すべき異常性なのか? 重篤な心の病気と診断された人が治療を受けずに他者に危害を加えたり、自殺に及んだりする事例は後を絶たない。本書は精神科医である著者が診察室で出会った、さまざまな「自分の異常性」に気づかない人たちを取り上げ、その心の病理と対処法を明らかにするものである。診療を通して、医師の苦悩や精神医療の問題点が浮き彫りになる。
はじめに 正常か異常かの境界線
1章 異常すぎる被害妄想
2章 自分の異常性に気づく機能「病識」とは何か
3章 「わたしは無能」超ネガティブな人の頭の中
4章 「寝なくても平気」「俺すげぇ」異様なハイテンションは病気なのか
5章 人を傷つけてもなぜ心の痛みがないのか
6章 見落とされた認知症
7章 「悪気がない」という異常性
8章 「死にたい」は狂言か、本気か
エピローグ 今後の課題
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