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大正12年9月1日、午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。建物の倒壊、直後に発生した大火災は東京・横浜を包囲し、夥しい死者を出した。さらに、未曽有の天災は人心の混乱を呼び、様々な流言が飛び交って深刻な社会事件を誘発していくー。二十万の命を奪った大災害を克明に描きだした菊池寛賞受賞作。
大正12年9月1日、午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。建物の倒壊、直後に発生した大火災は東京・横浜を包囲し、夥しい死者を出した。さらに、未曽有の天災は人心の混乱を呼び、様々な流言が飛び交って深刻な社会事件を誘発していくー。二十万の命を奪った大災害を克明に描きだした菊池寛賞受賞作。
レビュー(121件)
震災の類型では、関東大震災は火災だと教えられる。また、「井戸に朝鮮人が毒を入れた」などといった流言から虐殺が行われたことも知識としては知っていた。しかし、本書を読むとそれ以上の酷いことが行われていた。また、震災直後の避難民が過ごした過酷な環境も想像を絶していた。読むのが辛い部分もあった。軍、警察、消防の通信インフラは脆弱で、東京が孤立することになった一因と思われた。現代では、通信インフラが完全にダウンすることはなくなった。しかし、SNSなどによるデマの拡散という悪い面も看過できなくなったのは皮肉なものだ。
地震が起きたときのことを細かく書いてあり、当時の地震がどれだけ大きい被害をもたらしたのかがよくわかりました。
日本人は進化したと思いました。
東日本大震災で日本人がとった態度は世界から賞賛されましたが、関東大震災の時はそうではなかったという事がよくわかりました。 教育と情報が重要なのだと感じました。
三陸海岸大津波とセットで
三陸海岸大津波とセットで買いました。次のそのまた次の世代にも引き継ぎ、読み繋がれていくもの、と思いました。
日本の過去の災害時に何が起きたかを知りたくて購入しました。大震災の悲惨さ、誤報、民衆の心境などがわかりやすく記載されており、大変ためになりました。