紫綬褒章受章作家・稲葉真弓がかつて「倉田悠子」の別名義で著した、『くりいむレモン』の絶品ノベライズ。今なお色褪せぬ伝説の名作、ここに復活!
日本中が軍国主義に染まった昭和16年。大学生・村上正樹は、奇妙な求人に導かれ、僻遠の山奥に佇む豪奢な洋館 “黒猫館”を訪れる。女主人の冴子とその娘・有砂、メイドのあや。蠱惑的な女たちと織りなす陶酔と頽廃の宴の果てに、正樹を待ち受ける罠とはーー。(『黒猫館』)
高度成長期もピークを迎えた昭和45年。奔放な過去と決別するかのように、正樹は弁護士を生業としていた。しかし、桜の香りに誘われた彼の前へ、あの“黒猫館”がふたたび姿を現し、30年前の倒錯の日々が甘やかによみがえるーー。(『続 黒猫館』)
“倉田悠子=稲葉真弓”を自ら明かしたエッセイ「私が“覆面作家”だったころ」を特別収録!
解説:久我真樹(英国ヴィクトリア朝およびメイド文化研究者)
レビュー(6件)
本屋で初代の文庫本に出会ったのは15歳の頃。白黒っぽくて可憐な少女が黒猫を抱いている表紙と帯の言葉に惹かれて購入。くりいむれもんというアニメのノベライズという事を知りました。昭和初期の時代背景・森の中の洋館・敗退的で耽美な世界に堕ちていく雰囲気・メイド萌え・黒猫を抱いている少女・幻想的で儚い美しさ等あげたらきりがない。とにかく世界観が素晴らしい。 それから早30年以上が経ちました。ふと思い出し検索したら、続編も収録されているため即購入。感無量です。この文庫は2020年に発売との事でもっと早く知ってれば。だけど購入できて本当に良かった。こちらの表紙も素敵です。
内容の文句はないんですけど
内容は大体わかっていたので、申し分ないんですが、本の作りが・・・。 高いわりに紙はなんか薄いし、上部の裁断もガタガタなんですが。こんなもんなの?? 絵も新しく有名な方が描かれてるし、二作一緒に復刻してくれるだけでありがたいのはありがたいんですが、もうちょっとどうにかならんかったかなーと思います。読んでる時にガタガタが目に入って気になる・・・。