90年前後、日本全体がバブルに浮かれていた時代。就職活動に失敗し地元の地銀に就職した貴之は、息が詰まるほどの体育会的企業風土にどうしても馴染めなかった。そんな時、高校時代の同級生の大木から、アメリカでは「金融革命」とも言える大変革が起こっていると聞く。やがて日本にも大きな変革のうねりがやって来ることを予見した貴之は、最新の金融理論を学ぶべくアメリカ留学を決意する。しかし実際にニューヨークに渡った貴之が目にしたのは、バラ色に包まれた夢の世界ではなく、ジャングルのようなむき出しの欲望が渦巻く過酷な世界だった。ニューヨークで出会った「スピニング・ジョー」と呼ばれる天才的ダンサーから刺激を受けながら、貴之は見果てぬ夢を追い続けることとなる……。日本人の常識は海外で通用するのか、日本人はジャングルのような国際社会で生き抜いていけるのかを厳しく問いかける、警世の書。
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