食べてしまえば残らないから、はるか古(いにしえ)の食生活を再現することは難しい。何をどう食べたのか、誰がどのように得ることができたのか。これら疑問に、米の支給方法や調理、消費量、酒の醸造における女性の役割、流通する酒のゆくえ、商品が行き交う東西の市場の状況、酒宴の様子などからアプローチ。食事を成り立たせた社会の仕組みを明らかにする。
古代の食生活を復元するためにープロローグ/米と飯(一日の食米〈「一日二玄米四合」/米の法定支給量/写経所文書/長屋王家木簡/「米」か「飯」か〉/炊飯と給飯〈「飯」の種類/「蒸す」か「煮る」か/飯支給の特質〉)/酒の醸造と経済(酒の醸造主体/古代の酒屋)/饗宴・共食と労働(都市の饗宴・農村の饗宴/特権としての酒宴)/乞食の風景(施行と乞食/群集化した乞食)/古代社会と食生活ーエピローグ
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