重要業務を担う“謎”の部隊は何をしているのか? 著者はキャリア官僚からビッグテックへの転職を先駆けたアマゾンの最古参ロビイスト。15年間の活動で痛感させられた政財官の「弱点」とは? 外資にあって国内企業に決定的に欠落する、岩盤規制を打ち砕くための戦術と哲学とは? 「反・巨大IT」の逆風や規制強化にどう対処してきたのか? GAFAMが生まれない日本のボトルネックがここにある。
はじめにーー霞が関を経てアマゾンで学んだこと
第1章 テックラッシュに向き合う
第2章 知られざるロビイングという重要機能
第3章 アマゾンのロビイング 5つの思考法
第4章 岩盤を打ち砕く戦術と哲学
第5章 ロビイストから見た日本の弱点
第6章 ポスト・テックラッシュ時代の日本
おわりにーー人工知能技術によって公共政策業務をスマートにできるか
レビュー(7件)
企業を成長させたい経営者の必読書
著者の15年間に渡って取り組んできた日本の公共政策へのロビイング活動が、 その背景にあったアマゾン流の思考法とともに、具体的かつ説得力を持って書かれており、 読み進むにしたがって政策決定の裏側で起きていることを知ることができる。 日本の公共政策の立案プロセスの実情を知るには、またとない良書だと思う。 また、本書ではロビイストからみた日本の弱点も言及している。 本書で語られているように、現在もエビデンスに基づかない「空気感」や、 ルール形成プロセスに長けた一部のステークホルダーの意見が、現代でも日本の政策の決定プロセスに 大きな影響を及ぼしているのならば、まことに由々しき事態はないか。 最後に、著者はポスト・テックラッシュ時代の日本に向けて、日本再興のためには、 政策当局と企業経営のどちらの改革も必要であると具体的事例を証跡として挙げて提起している。 おそらく著者は、ロビイストの立場から、これらの解決に向けて、どれを優先しどこにどう 働きかえればよいのかを頭の中では描いているのだと思う。 今後の活動と次の著書で語られることを期待したい。