60年代後半、日本全土を覆ったグループ・サウンズブーム。ザ・タイガース、ザ・スパイダース、ザ・テンプターズといったグループとともにブームを牽引してきた一角にザ・カーナビーツもいた。デビュー曲『好きさ好きさ好きさ』は、グループのマスコットであり、ドラムス兼ヴォーカルのアイ高野の白熱のスティックアクションとエモーショナルな熱唱が女子中高生のハートを鷲掴み。総売り上げ120万枚の大ヒットを記録する。その後も『恋をしようよジェニー』『オーケイ!』『泣かずにいてね』といったヒットを飛ばし、「日劇ウエスタンカーニバル」への連続出場、ウォーカー・ブラザーズのドラマー、ゲイリー・ウォーカーとの共演シングル「恋の朝焼け」のリリース等、人気GSとして活躍を続けた。そして、半世紀余りを経た令和の現在、そんなカーナビーツのリーダー・越川ヒロシがブームの渦中にいたからこそ語れる究極のGS回顧録として完成したのが本書である。そう、これは後世にGS文化を伝えるうえで欠かすことの出来ないマニア必携の一冊と言えるだろう。
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