井本陽久さん。通称「イモニイ」。
全国から「一目見たい! 」と視察が殺到するカリスマ数学教師。
その授業では、一体何が行なわれているのか?
「教師としての正しさにとらわれるのは、もうやめた」
「先生が誰を教えても同じようにできる授業なんて、価値がない」
「教えられたことは身につかない」
イモニイの授業は、これまでの古い教育というレールから、新しい教育が向かうべきレールを指し示してくれる。
教育とは、「何を教えるかより、誰に教わるか」が大事であることを思い出させてくれる。
イモニイの授業で大切にしているのは、「ふざけ」「いたずら」「ずる」「脱線」!?
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されて大きな反響を呼んだ、
独創的な授業で子どもたちのやる気を引き出す名物先生の、笑いと涙のルポルタージュ!
教育に関わる人、子どもを育てる人、未来に希望を見つけ出したい人、
そして、かつて子どもだったすべての大人に読んでもらいたい一冊です。
【はじめにより】
急激なグローバリゼーションだとか、情報技術の発展だとか、AI(人工知能)の進歩だとか、
たしかに世の中は大きく変化している。だから教育も変化しなければいけないとも叫ばれている。
しかしともすると、そのような言説をもとに繰り広げられる教育論議は、
世の中の変化に、どうやって子供たちを対応させるのかという話に陥りがちだ。まったくあべこべだ。
子供たちが未来をつくるのであって、当たりっこない未来予想図に合わせた子供たちをつくるのではない。
教育の役割は、子供たちに未来をつくる力を携えさせることであり、未来に怯えさせることではない。
とはいえ、教育が変わらなければいけないことも事実である。どう変えればいいのか。
そのヒントが、イモニイの授業を受ける子供たちの躍動感のなかにある。
一人でも多くの先生がイモニイ流のコツをつかんでくれれば、大げさな教育改革なんてしなくても、
日本の教育は意外にあっさりと変わるかもしれない。
イモニイと同じ視点から子供たちを見つめれば、多くの親の不安が解消し、
偏差値に振り回されるようなことが減るかもしれない。そんな願いを込めて、本書を著す。
現在の教育に対する痛烈な批判書であり、希望の書でもある。
◎目次情報
第1章「ド変態」たちの教室
宿題は出さない。ライバルはスマホやゲーム機
手を動かさないと、頭の良さが弱点になる …etc
第2章「プルっと体験」が止まらない
この教室ではありのままの自分でいられる
「奇跡」を「奇跡」と決めて受けているのは大人たち …etc
第3章 伝染るんです
毎週わざわざ愛知から通う生徒も
世界トップのエリート校をうならせる …etc
第4章 ジャッキー・チャン参上
20年以上続けている学習支援
学校の長期休暇のたびにセブ島に通う …etc
第5章 鬱るんです
嘘で埋め尽くした原稿用紙
教えたことは身に付かない …etc
第6章「奇跡」のレシピ
15年ぶりに明かされた真実
論理だけでは前に進めない …etc
レビュー(16件)
オススメです。
恩師に薦められ購入。自分を振り返るきっかけになりました。教職員はもちろんのこと、教職員以外の子どもを持つ親たちにも読んでもらいたいですね!
「承認」するというのは簡単なようで難しいことだ。多感で伸びしろいっぱいな中学時代 出会う先生によってはその芽はつぶされてしまう。井本先生の授業は遠回りなことをしているようで 実は生徒がもともと持っている力を引き出してくれる。嫌々やる詰め込み勉強ではなく自分で考えて興味を広げることがやる気に繋がる。 井本先生に出会えた生徒は本当に幸せだ。頭のいい私立や先生の私塾に通える恵まれている子供だけでなく、井本先生の影響を受けた先生がもっとじわじわと日本中に増えていってくれたらと願う。 井本先生もすごいが 本書に出てくるある女子の行動力は稀にみるもので、将来日本だけでなく世界で活躍する女性になりそうだ。が そんなスペシャルな子ではなくその他の生徒達(学校では問題児扱いされている子が多いという)についてももっと知りたい。 月に数回の井本先生の授業中では温かい目で承認してもらったとしても、外の世界は厳しい。生徒たちは井本先生の授業でどんなことを感じ自分の中でどんな変化があったかなど、子供たちの声ももっと聞いてみたい。 井本先生の思想や授業に感銘は受けるが、筆者の「奇跡」という言葉の使い方は少々おおげさに感じた。