「紅霞後宮物語」の名脇役たちにも唯一無二の人生があった。
死を目前にした賢恭の病床に現れた清喜は、彼と過去を語り合う。
清喜は幼い頃の自分は根暗だったと言い……。(「清喜と賢恭」)
後宮の重鎮、梅花と麗丹の初対面は険悪なものだった。梅花の知られざる過去も明らかになる。(「梅花と麗丹」)
さらに後宮を出た後の小玉のもとに、あの人が尋ねてくる。そして迎えた本当の結末とはーー。
大人気シリーズ「紅霞後宮物語」名脇役たちの物語と最高の幕引きを含む、珠玉の短編集。
・清喜と賢恭
・梅花と麗丹
・ぶん(雨冠に「文」)凰と明慧
・小玉と後宮
レビュー(5件)
シリーズ
シリーズで揃えていたので、新刊は嬉しいです。
大好きなシリーズです。 本編のキャラの個別話が読めてうれしい。
精いっぱい
P244に校正ミス発見。 誠と丙を取り違えてる。 みんながみんな彼ららしい短編集。 青喜の兄のエピソード、小玉を愛していた賢恭 彼らと結婚していたら小玉ははるかに平穏な人生だったのは間違いない。「もしも」に意味がないのは彼らなら骨身に滲みているだろうが。 梅花の過去。 事件の黒幕になった女性は義姉妹の運命を変えてしまった。 「自分は官僚の娘だが、彼女たちは所詮妓女の娘」のような暗い気持ちがあったのかもしれない。 仲が良さそうに見えた分、救われない気持ちになる。 麗丹はかつて「蝶々さん」と呼ばれブランコに揺られる少女だった時も晩年もとことん麗丹だった。 とにかく「らしい」。 王太妃が少女時代に点した灯火が彼女を救った。 奇縁といえるエピソード。 明慧の家出話 基本的に明慧の家族は濃い。その濃い家族と理解し合えなかったのは寂しい事。 それでも明慧は小玉に出会った。樹華に出会って子供も生まれた。 きっとそれだけで十分。 そういう人生だったと思う。 最後は小玉の元に真桂と誠が訪ねてくるストーリー。 誠は死後偶像になってしまった両親の存在を上手く飲み込めず、時が経ってようやく向き合えるように。 真桂は形を変えて雅媛を連れてきた。 こうしてみるとかの地での真桂と雅媛の日々も知りたかった。 そして小玉は…彼女は精いっぱい生ききった。 それを見届けられた。 それでもう満足です。