いま、世界中には紛争、テロ、貧困、失業、差別、排除、抑圧といった事態がはびこり、人びとのあいだでは行き場のない憤怒と怨嗟が渦巻いている。政治の世界では保守主義が台頭し、また経済の領域も、新自由主義に代表される保守的な思考によって支配されている。果たして、このような閉塞状況に希望の光を見いだすことは可能なのだろうか。本書は、変化を導く知性のありようをハーシュマンのいう「ポシビリズム」(可能性追求主義)に求め、主として経済開発の問題に焦点をあてながら、「希望の組織化」に向けた理論としての政治経済学を追究する。
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