地球温暖化の影響によるといわわれる大水害や、台風の大型化が目につく昨今、大災害を防ぐために大事なのは、過去の災害事実を確認し、防災対策を立てることにある。本書では、先人たちが後世に残してくれた伝説や伝承、各地の地名を丹念にたどって、現代人が土石流と水害に備えるための羅針盤となす。
第一章 赤牛と大蛇ー災害の伝承ー
1 災害と牛の伝説ー牛伏寺の寺名からー
2 災害文化をめぐってー土石流を中心にー
3 土石流と大蛇の伝説
4 千曲川沿いの災害伝説
第二章 災害伝承と文化
1 伝説から見た沖縄の災害
2 兵庫県豊岡市の災害伝承
3 長野県松本地方の災害と文化
4 開発と災害ー女鳥羽川・薄川の流路変更と環境変化ー
第三章 防災研究をめぐって
1 防災と地名ー地名に期待するー
2 日本の防災と歴史学・民俗学
初出一覧/あとがき
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