横溝正史著の単行本未収録の捕物小説12編を収録。左門捕物帳7編と鷺十郎捕物帳5編を初出時の挿絵入りで完全収録した初の集成。
昭和24年〜25年にかけて月刊誌「日光」に連載された左門捕物帳。主人公の服部左門は、5大捕物帳の一つ、右門捕物帳の「むっつり右門」を先祖に持ちながらも、手柄も挙げず、動作ものんびりしているため「のっそり左門」と呼ばれているという設定。
一方、昭和15〜16年に「日の出」に連載された鷺十郎捕物帳の鷺坂鷺十郎も、「昼行燈同心」の異名を持つ新米同心。いずれも人形佐七とは一味異なるユーモラスな作風の横溝正史の異色捕物小説。
細谷正充氏による解説付き。
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