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小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の四人が、平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじめる隣人たちのぬくもりだった…。
小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の四人が、平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじめる隣人たちのぬくもりだった…。
レビュー(344件)
イメージとは少し違ったけど、これはこれで面白かった。この本を読んでから昭和を思い出すようなアパートを通り過ぎると、いろいろ人間模様あるんかなと思ってしまった(^。^)
木暮荘みたいなおんぼろアパートに暮らしていた学生時代を思い出しました。
6部屋ある住人の話。 ありそうでなさげなシチュエーション。だれでもこころに持っている「やってみたいけど、道徳観が邪魔をする」部分を住人に重ねて描いている。全体的に「覗く」という言葉が当てはまり、悪くはない。
三浦しをんさんは好きですが、この作品は性がらみの話が多くてちょっと苦手かな。しをんさんはまほろ駅前多田便利軒シリーズや、舟を編む、あたりの方が面白いです。帯の小泉今日子さんの感想に惹かれて読みましたが、私にはあんまり合わなかったかなあ。でも読みやすいしそこそこ面白いです。
全ストーリー面白かったです。
木暮荘の住人の話。 人間って表立ってわからないストーリーをみんな抱えてて悩んだりする。こんな人があんなことを?みんな一生懸命でみんな苦しい。人間くささが軽快に書かれている楽しい小説でした。