インド出身の元江戸川区議で、茨城県立土浦第一高等学校・附属中学校校長を務めるプラニク・ヨゲンドラ(通称よぎ)氏が書き下ろした待望の自伝的エッセイ。よぎ氏は1977年、ムンバイ近郊に生まれた。名門プネ大学で日本語学習に目覚め、在インド日本大使館・総領事館が主催する奨学金試験で熾烈な競争を勝ち抜いて全国一位となって、日本で研修を受けるべく念願の初来日を果たす。こうして、以後25年以上に及ぶ日本との深い関わりが始まった。
IT企業や日系銀行でのキャリア、シングルファーザーとしての子育て、団地の町会理事やPTA副会長としての地域・教育活動、パソコン教室や各種セミナーの講師、在日インド人コミュニティの全国組織立ち上げ、選挙、失職、そして公立高校の校長へーー。よぎ氏の半生は実に変化に富み、重層的で、尋常でないほど濃密だ。本人の並外れた努力はもちろんだが、節目節目の縁や周囲のサポートもあって、まったく環境の異なる日本で次々に活動の場を広げてきた。
ユニークな半生を通して、異文化理解から多文化共生へとつなげるための手がかりを探ると同時に、日本の教育問題について考えるきっかけを提示する。
はじめに
第1章 インドの田舎で生まれ育つ
コラム「カーストって?」
第2章 マンションへの引っ越しと初恋
第3章 日本への留学チャンスがやってきた
第4章 日本へ行って驚いた
第5章 日本での留学生活と多様になっていく自分
コラム「日本語とマラーティー語の比較」
第6章 在インド日系企業での勤務経験から多くを学ぶ
コラム「日本とインドの関係」
第7章 国際結婚と日本の入管との闘い
第8章 シングルパパをしながら町会の理事になる
コラム「ディワリ祭とは」
第9章 日本の職場で育つ
コラム「インド哲学、人生のサイクル」
第10章 外国人は日本のマナーを知らない
第11章 東日本大震災と情報発信不足
コラム「インドに行ったら人生が変わる?」
第12章 在日外国人のさまざまな事情
第13章 外国人児童の教育問題
コラム「インドの新教育指導要領NEP2020」
第14章 日本での起業とその苦戦
第15章 外国人と日本人の真の交流・多文化共生
おわりに──学校長という新天地へ
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