災害遺児、病気遺児、自死遺児などを支援する教育奨学運動「あしなが育英会」は、いまや国際的にも広く知られている。この日本有数のボランティア活動を無から立ち上げ、大きな組織に育て上げた玉井義臣と周辺の人物像を描き出し、活動の意義を歴史社会学的に位置づけた労作。文庫化にあたり、玉井による「岩波現代文庫版に寄せて」を収録した。解説=苅谷剛彦
9 教育運動家の自己発見
1 教育、教育家、教育運動家
2 三つの人格特性
3 つどいの社会史
4 大学奨学生のつどい
5 三つのつどい体験
6 高校奨学生のつどい
7 七通の手紙
8 心塾(一)
9 心塾(二)
10 異文化体験
11 女性の視点から(一)
12 女性の視点から(二)
10 恩返し運動の展開
1 高校生の献血運動
2 災害遺児育英募金運動
3 災害遺児の高校進学をすすめる会(一)
4 災害遺児の高校進学をすすめる会(二)
5 一九八八年
6 一九八九年
7 苦境のはじまり
Ⅺ 過剰成功と問題の性格変化
1 黒字体質と黒字倒産
2 二つの分岐点
3 判断ミスはなぜ生じたか
4 交通遺児の生活史
5 格差拡大と平準化傾向
6 あしなが育英会の誕生
Ⅻ 社会運動家は追放された
1 組織管理の失敗
2 第九期理事会
3 失脚のドラマ
4 官の乗取りか?
5 交通遺児育英会の現在
103 もうひとつの物語
1 あしなが育英会小史
2 虹の家
3 「あしながさん」群像
4 心のケアと地球社会のケア
104 社会運動の社会学への示唆
1 社会運動家への注目
2 制度の創出とライフ・スタイルの創出
3 社会運動のライフ・サイクル
あとがき
岩波現代文庫版に寄せて……………玉井義臣
解説「現場」をもつ社会学の力……………苅谷剛彦
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