歌道、茶道、武道など、「道」がつくものが数多くある。芸術や武術の専門技芸だが、その修練の仕方も含んでおり、絶えず深めるべきものとされるので、単なる「術」ではなく「道」と称するのである。成立の仕方も修練の内容も様々であるが、いずれも長年にわたって身心を鍛練した果てに行き着く芸や無心の技が究極のものとされる。本書では、代表的な道の創始者や中興者を取り上げ、彼らが時代と社会の中でどのように深めたのか、実際の修練の過程を窺い、それを通じて深まる生き方、極めていく中で達した思想について考えていく。
1.「道」の展開と日本の精神風土 2.「歌の道」の形成ー紀貫之から藤原定家へ 3.隠者の道ー西行から兼好へ 4.「芸道」の形成ー世阿弥 5.茶の湯の道ー武野紹鷗から千利休へ 6.桃山期の「画の道」-長谷川等伯 7.「俳諧の道」の確立ー松尾芭蕉 8.「俳諧の道」の思想ー『おくのほそ道』 9.「俳諧の道」の極致ー芭蕉最晩年の歩み 10.江戸後期の「画の道」-葛飾北斎 11.「兵法の道」の確立ー上泉信綱から柳生宗矩へ 12.「兵法の道」の実践ー宮本武蔵 13.「兵法の道」の思想ー『五輪書』 14.近代武道の諸相ー山岡鉄舟・嘉納治五郎・阿波研造 15.「道を極める」-まとめとそのゆくえ
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