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世界中で愛されているカナダの小説、『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』。 日本で広く知られている『赤毛のアン』というタイトルを思いついたのは、翻訳者である村岡花子(1893〜1968)です。 村岡花子は、第二次世界大戦中、防空壕に原稿を持ち込むなど苦労を重ねながら『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』の翻訳をすすめ、戦後、1952年(昭和27年)、日本の読者にようやく紹介することができました。 50年近く愛されているこの村岡花子訳を、原作出版100周年の2008年、青い鳥文庫では、新装版として新たに編み直しました。 児童向けとして割愛されていたエピソードを新たに収録、「さんざし」「いちご水」「腹心の友」など、往年のアンのファンに親しまれてきた表現はそのままに、「さしこ」は原語の「キルト」にもどすなど、いまの読者に、より親しみやすくしました。 三代にわたって楽しめる「赤毛のアン」シリーズ。 あなたも、かわいいイラストと読みやすい訳文で人気の青い鳥文庫版で、 アンと「腹心の友」になりませんか。 <世界の名作 小学中級から すべての漢字にふりがなつき> もくじ 第一章 レイチェル・リンド夫人のおどろき 第二章 マシュウ・クスバートのおどろき 第三章 マリラ・クスバートのおどろき 第四章 グリン・ゲイブルスの朝 第五章 アンの身の上 第六章 マリラの決心 第七章 アンのお祈り 第八章 アンの教育 第九章 レイチェル・リンド夫人あきれかえる 第十章 アンのおわび 第十一章 アン、日曜学校へ行く 第十二章 おごそかな誓い 第十三章 待ちこがれるピクニック 第十四章 アンの告白 第十五章 教室のできごと 第十六章 ティーパーティの悲劇 第十七章 新しい刺激 第十八章 アンの看護婦 第十九章 音楽会と災難と告白 第二十章 ゆきすぎた想像力 第二十一章 香料ちがい 第二十二章 アン、お茶に招かれる 第二十三章 アンの名誉をかけた事件 第二十四章 音楽会 第二十五章 マシュウとふくらんだ袖 第二十六章 物語クラブの結成 第二十七章 虚栄の果て 第二十八章 たゆとう小舟の白ゆり姫 第二十九章 忘れられないひとこま 第三十章 クイーン学院の受験 第三十一章 二つの流れの合うところ 第三十二章 合格発表 第三十三章 ホテルの音楽会 第三十四章 クイーンの女学生 第三十五章 クイーン学院の冬 第三十六章 栄光と夢 第三十七章 死のおとずれ 第三十八章 道の曲がり角 あとがきにかえて 村岡美枝
レビュー(51件)
他店で買うよりお得に買えたのでよかったと思います。
ギルバートはやはり好青年
数年前にNHKの朝ドラで好評を博した「花子とアン」の主人公のモデルとなった村岡花子の代表作といえば、この「赤毛のアン」の翻訳でしょう。日本の子供たちに初めて紹介したのは、1952年だそうですが、小学生の世界でも身の回りの物は変わっていきますから、平成の子供に当時のオリジナル版をそのまま読ませても不思議な表情を見せることが多いだろうと想像できます。孫娘の村岡美枝氏があとがきで述べているように、「原作のエピソードをすべてもりこみ、・・・読みやすい形に・・・手なおしをした部分もありますが、「さんざし」「いちご水」などはあえてそのままにし(て)・・・情緒をそこなわないように心がけ」たようです。当欄で、原訳でないことを惜しむ意見を見ましたが、私はとても親切な配慮だと思いました。おしゃべりで好奇心旺盛なアンの活躍と脱線ぶりや、ラストの優しい決意がよく表現しきれています。それよりも登場人物が多く複雑に感じられそうなので、恐らく子供以上に夢中に読み通したおとなが助け船を出してやれればいいですね。
娘に購入しました。私も村岡花子訳のものは読んだ事がなかったので、あとで読ませてもらう予定です。 チラッとだけ見たところ、私が今まで読んだ本、アニメや映画、モンゴメリの他のドラマは「カスバート」だったんですが、「クスバート」と書かれていたことに少し衝撃。
普遍の名作です
母や祖母が少女時代に読んだ赤毛のアンを今、孫やひ孫世代に当たる小学4年生の子が読んでいます。 情景を想像しながら読めるのが楽しいようです。
小2の娘に購入。赤毛のアンには特別な想いがあり大切に置いておけるような物をと考えていましたが色々調べてみた結果、こちらのシリーズに決めました。娘にも読みやすいようで良かったです。