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先祖の暮らした豊後森藩の地についに降り立った小籐次と息子の駿太郎。 地元の美味と、湧き出る豊かな湯、野湯と風景を味わいつつも、 特産の明礬を利用して権力を増大する国家老一派と、対抗する一派の 不穏な事情を知り、心は晴れない。 一方、山中に暮らす刀研ぎの名人「滝の親方」は、小籐次にそっくりだという。 もしや赤目一族と繋がりが? そんな中、藩主・久留島通嘉から小籐次に呼び出しが。 「明朝、角牟礼山本丸で待つ」-- ついに、藩主・久留島通嘉が、江戸から小籐次を連れてきた本当の目的が明かされる。 そして、赤目小籐次一家の帰りを待ちわびる江戸の人々も、 ある計画を進めていた。 『御鑓拝借』から始まった物語が見事ここに完結! 巻末付録「森藩・玖珠山中をゆく〜その時、小籐次の背中が見えた」を収録。
レビュー(15件)
続きものなので購入しました。このシリーズは後で読み直したいので新書で購入しています。
父親が読んでるシリーズ。発送早くて助かります。
足の悪い母に頼まれて注文しました。佐伯ファンの母はコレクターなので、またこちらで購入したいです。 本屋さんで買うより探し易いし、ポイントも付くしで私的にもお得です。
良いシリーズでした。
最終3巻は斜め読みしてしまいそうなダラダラとした話ばかりで大団円とは程遠いものでした。 最後は、舞子姫を含めた家族のことや、駿太郎をただの研ぎ屋の浪人に終わらせない将来的な話にまとめて欲しかったと思います。 全巻を通じてですが、小藤次が観右衛門に預けた数百両のお金のこと、あれだけ尽くした水戸藩から何も礼がなかったこと、何よりおりょうとの結婚があまりにも寂しかったことなど、もっと触れて欲しいことが沢山あったのが残念です。スピンオフ作品としての続きがあれば良いのですが。
酔いどれ小藤次シリーズ最終巻!
美人で歌人の妻・おりょう、養子・駿太郎(14歳、赤目小籐次を襲った刺客から託された子で当時は赤ん坊)、紙問屋久慈屋や新兵衛長屋の面々ら、小籐次を取り巻く面々と織りなす人間ドラマと事件の数々、新シリーズの第25弾最終巻。 * 玖珠山中に暮らす刀研ぎの名人「滝の親方」は、小籐次にそっくりだという。もしや赤目一族と繋がりが?森藩の事情を憂う小籐次のもとに藩主・久留島通嘉からの命が届く。「明朝、角牟礼城本丸にて待つ」-山の秘密を知った小籐次は。『御鑓拝借』から始まった物語が見事ここに完結! * 酔いどれ小籐次シリーズ全45巻の最終巻にしては、中身が薄いというか急いだ展開で終わってしまい、少し残念。「御鑓拝借」シリーズの方が圧倒的に面白かったですね。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:佐伯泰英(サエキ ヤスヒデ) ・略歴:1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。'99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る。 ・出版:文藝春秋 ・発売:2022年8月 ・ページ数:365p ■これまでに購読した佐伯泰英の著書 ・「異風者」 ・「密命」(全26巻) ・「夏目影二郎始末旅」…第14巻で読み止め ・「古着屋総兵衛影始末」(全11巻) ・「吉原裏同心」…第16巻で読み止め ・「居眠り磐音江戸草双紙」(全51巻)、「居眠り磐音江戸草双紙 読本」 ・「空也十番勝負 青春篇」(全6巻) ・「酔いどれ小藤次留書」(全20巻) ・「新・酔いどれ小藤次」…第24巻まで(本書) ----- ◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%