【POD】農業技術協力・コンサル・ランドラッシュ事前調査マニュアル書Part II
本書はカラー版である。引き続き、Part IIとして、筆者が赴任したラテンアメリカ諸国(パナマ、ブラジル、パラグアイおよびエクアドル)におけるフィールドワークでの成果の幾つかを抜粋し、これらを事例として、技術協力、コンサルおよびランドラッシュにおける事前調査のやり方について取りまとめた。その前に、ラテンアメリカ諸国では、米国の土壌分類法(Soil Taxonomy)が採用されているが、わが国ではあまり馴染みがないものと思っている。そこで、これの解説を最初に加えた。次に、固体からの抽出を主とする土壌分析は、ラテン各国においてその分析方法が異なっており、これらの土壌分析法の紹介も本書に組み込んだ。これは、技術協力、コンサルおよびランドラッシュであれ、その任国に赴いた場合、現地側スタッフとの異文化衝突を避けることにある(『郷に入っては郷に従え』の精神でもある)。実際、前記ラテン4ヵ国における小区画圃場での栽培比較試験の事例ではあるが、この試験のやり方に関しては、国内と海外という違いはなく、国境はないのである。まず第一に、土壌条件別(赤色酸性土壌、水田土壌、劣悪な草原地帯等)における合理的な肥培管理法とその具体的な事例)からの解説を試みた。それから第二として、土壌分析結果に基づいて、どのような肥培管理を立案し、栽培比較試験を通じて、その有益性を評価してきたのか。正しく応用例題であり、筆者はこの比較試験を通じて、さまざまな土壌条件において、バラエティーに富んだ研究成果(施肥量比較、品種間比較、土壌条件比較、耕耘法比較等)を輩出してきた。いずれにしても、ラテン諸国ならびにわが国の土壌にも該当することであり、土壌条件の違いによって、栽培作物やその肥培管理が異なるのである。つまり、栽培作物重視ではなく、土壌条件重視型のマニュアル書である。最後が、土壌や植物体分析結果からの施肥設計のやり方で、これも追記した。多くの関係者にご参考・愛読していただければ幸いである。
レビュー(0件)