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著者は若き日の小学教師の経験を通し、ふるさとに関する知識や理解を深めることが子どもの人間形成にとっていかに大切であるかを生涯にわたって主張した。本書は日本人の生活の歴史を子どもたちに伝えるため、戦中戦後の約10年間、日本各地を歩きながら村の成り立ちや暮らし、古い習俗や子どもを中心とした年中行事等を丹念に掘りおこして、これを詳細にまとめた貴重な記録である。民俗調査のありかたを教示して話題を呼んだ好著。 ● 旅と文章と人生──柳田国男 ●1 ほろびた村 1・開拓失敗の歴史 2・雪のなかの暮らし 3・村をほろぼした原因 4・古代の村のあと ●2 人々の移動 1・家の姓の分布 2・命令による移動 3・山村の人 4・海村の人 ●3 今の村のおこり 1・古い村と家 2・村の氏神 3・寺と墓 4・村の形とおこり ●4 村のなりたち 1・開墾 2・親方子方 3・村の結束 ●5 暮らしのたて方 1・一人前 2・共同作業 3・ユイとブヤク 4・農家の暮らし ●6 休みの日 1・休みのうつりかわり 2・正月 3・盆 4・農業と年中行事 ●7 ひらけゆく村 1・交易 2・衣服のうつりかわり 3・食物のうつりかわり 4・住居 5・村の協力
レビュー(12件)
キャンセルできない、分からない表示??
読んでないのでれレビューはかけない。間違えてすぐの対応なのだが。
宮本さんの著作は、本当に読みやすく読者を日本中へ旅に行かせてくれる。またムラに住む人々を暖かい眼差しで捉え、人々の生活を浮き彫りにしている。今すぐにでも旅に出たくなる貴重な一冊です。