●わが国のクライン派精神分析の第一人者,松木邦裕。その松木を師と仰ぐ5人の臨床家が,論文を通して師と語らい,師に挑む。不世出の分析家/臨床家との意識的・無意識的交流によって生成された5つの思索は,読者一人ひとりのパーソナルな想いを喚起し,精神分析的体験の豊かさに目を開かせるであろう。
●目次
まえがき
イントロダクション
精神分析的方法についての覚書──現象・理解・解釈………松木邦裕
対決一 悲しみをこころに置いておくことをめぐって
悲しみをこころに置いておけないこと──抑うつ状態についての覚書………松木邦裕
悲しみをこころに置いておけるために──攻撃性の解釈から“見えない連結?の解釈へ………祖父江典人
対決二 終結をめぐって
分析臨床の終わり、分析的思考のはじまり──「ひとつの終わり──終結をめぐる論考」をめぐって………上田勝久
対決三 情緒的に受け入れることをめぐって
パーソナリティ障害とのかかわりでの逆転移──逆転移での共感、憎しみ、そして悲しみ………松木邦裕
客観性の萌すところ………関真粧美
対決四 心身症治療をめぐって
精神分析的心理療法過程と罪悪感──心身症によるイラストレーション………松木邦裕
心身症に対する精神分析的アプローチに関する一考察………岡田暁宜
対決五 退行をめぐって
退行と転移………松木邦裕
退行をめぐって………細澤仁
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