水面下で大きく構造転換していたアベノミクス。金融政策から財政政策へのシフトは、いつ、どのように起きたのか。日銀は何を考えていたのか。財政当局はどう動いたのか。財政再建特命委員会や財政政策検討本部の全議事録を独自に入手、さらに内部資料、各種証言などを材料に立案過程を詳らかにし、毀誉褒貶激しい政策を徹底検証する。
はじめに
プロローグ
衝撃の一報
それぞれのアベノミクス
第1章 特命委員会
異論ある人々
日銀の示唆
「京都学派」
稲田とジャンヌ・ダルク
解散決断
リフレ派の反省
統一戦線
第2章 遠い目標
日銀人事の迷走
「物価はもういい」
セレモニーと共同声明
首相の不満
消えた達成年次
「クーデター」未遂
仰ぎ見る「北極星」
第3章 財務省の混乱、問われる日銀
スキャンダル
財政制度改正案
根強い反対
ステルス利上げ
長期戦を覚悟して
変動幅の拡大
第4章 コロナ禍の菅政権とアベノミクス
「ミクロの人」
アウトサイダーの登用
多数派工作開始
「子会社の人事?」
第5章論文次官vs元首相
「肩に力」の新局長
「やむにやまれぬ大和魂」
ケーキはこなかった
御前試合
封印されたコロナ特別会計
第6章 積極財政派は何を主張したのか
党則七九条
MMTとNMT
統合政府論の限界
「カレンダーベース」
資金運用部ショック
若手議連の発足
発言する元首相
厳しい文章修正
骨太2022
エピローグ
離反か、ミスか
悲報と財政
日銀の変貌
毀誉褒貶
検証の必要性
あとがき
レビュー(7件)
もう少し掘り下げが
安倍から岸田に至る経済政策のドキュメンタリーでしょうか。三代の政治家が経済の知識が希薄なのはよくわかりました。神格化されてきているような安倍の日銀対応もほほえましい。また財務省のPB黒字化に反対の立場であったこともほほえましい。亡くなっているので不明だが今の岸田の政策をどのように見ているかは興味深い。それにしても「新しい資本主義」の内容がいまだ分からない。