1991年のソ連崩壊以降、ロシアでは呪術やオカルトへの興味が高まった。本書は、三代にわたる「呪い」に苦しむナターシャというひとりの女性の語りを出発点とした現代ロシアの民族誌である。呪術など信じていなかった人びとー研究者をふくむーが呪術を信じるようになるプロセス、およびそれに関わる社会的背景を描く。
序章 呪術の「リアリティ」
第1章 呪われたナターシャー「体験」されてしまった呪術の物語
第2章 世代を超えて伝えられた秘儀
第3章 呪術の「科学」化と無神論の「克服」
第4章 マスメディアが作りだす新たな呪術ネットワーク
第5章 呪術実践を支える学術成果
終章 時空を超えて循環する知識
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