日本国土の本源的な諸条件(地理的位置・地勢など)と、その価値(東アジア海域と北西太平洋の制海権を得るのにもっとも有利)は、幕末の外国船到来より、二一世紀の現在も変わることはない。皮肉なことに、このことは日本人よりも、諸外国のほうが知悉している。本書は、幕末から日清・日露戦争、太平洋戦争までに日本が関わった海戦と第二次大戦後の世界の海戦を通じて、「海」「海上兵力」「シーレーン」の重要性を学び、歴史の教訓を得るものである。最初の刊行より約三〇年、その教訓は古びることなく、日本近海の緊張が高まる今、ますます重みを増している。
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