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かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。 コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。 コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
レビュー(507件)
なかなか読みごたえのある短編作品集でした。
良かったです
流れ良く、スッと読めて、よかったです。 しばらく読書を離れていたのですが、コロナ禍の共感もあり、後味も引きずらない日常の感じが、『今』にピッタリでした。
丁寧な梱包で、迅速に届きました!ありがとうございました!(´▽`)
こころ
「星」をモチーフとして取り入れながら、主に子供の心、また、サラリーマンの心境を描く短編5作。「離婚」というキーワードが、もう1つ。単に泣かせるだけではなく、良い話が並ぶ。筆力は当然として、作者に温かい心があるからだろう。とりわけて「湿りの海」が素晴らしい。バツイチの男と、シングルマザーの触れ合い。直木賞は、こうした作家にこそ相応しい。
うるっと涙が出そうな話が多いです。電車では読まない方がいいかも。 とてもよい本でした