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史料「土芥寇讎記」-それは、元禄時代に大名の行状を秘かに探索した報告書だったのか。名君の誉れ高い水戸の黄門様は、じつは悪所通いをしていたと記され、あの赤穂事件の浅野内匠頭は、女色に耽るひきこもりで、事件前から家を滅ぼすと予言されていた。各種の史料も併用しながら、従来の評価を一変させる大名たちの生々しすぎる姿を史学界の俊秀が活写する歴史エッセイの傑作。
史料「土芥寇讎記」-それは、元禄時代に大名の行状を秘かに探索した報告書だったのか。名君の誉れ高い水戸の黄門様は、じつは悪所通いをしていたと記され、あの赤穂事件の浅野内匠頭は、女色に耽るひきこもりで、事件前から家を滅ぼすと予言されていた。各種の史料も併用しながら、従来の評価を一変させる大名たちの生々しすぎる姿を史学界の俊秀が活写する歴史エッセイの傑作。
レビュー(61件)
各地の大名の人物に迫るもので、とても興味深かったです。 大河ドラマなどはほとんど興味がなく、日本史も全く知りませんでしたが、予備知識がなかったことがかえってよかったのか、本当に面白かったです。 ドラマや小説で見るよりは、古文書から浮かび上がるその人、その時代の考え方に触れる本書のようなもののほうが私には合っているようです。 もっと時代を遡って色んな書籍に挑戦してみたくなりました。
各殿様の評価は面白かったですが、もっと多くの殿様が取り上げてあるのかと思っていました。
面白い!
これを読んだら、ドラマ等での 武士が出てくる番組を見る目が180度かわりました! ドラマ等で描かれてる武士はリンとした部分が多いけど、 実は、懐事情は大変だったんだなぁと。 この本は、とっても詳しく調べてあり、浮ついた部分がなく、 現実目線の本だと思います。
面白く読みました。
大名を採点するという視点から捉えた本で、今まで知らなかった事柄がいろいろあり、楽しめた内容で面白かったです。
すごく面白い
徳川光圀、朝内匠頭と大石内蔵助、池田綱政、前田利家、前田利常、本田作左衛門等らが、実際にはどんな人物だったか、どんな生活をしていたのか、人間らしく、生々しく記されている。 磯田氏の歴史に対する造詣の深さ、歴史上の人物に対する愛情や尊敬の気持ちが伝わってくる。温かく親しみやすい文章で、特に歴史に詳しくない人でも読みやすい。 磯田氏の著書は何冊か拝読したが、どれも読みやすく、楽しい。