詩詞を中心とする中国の伝統的古典文学からはずれた俗文学(広義の民間文学)研究の嚆矢、鄭振鐸『中国俗文学史』(商務印書館、2010年版(原本1938年))の全訳。各章に最新の研究成果を踏まえた訳注および訳者解説を附す。鄭振鐸は資料を収集するところからはじめ、古代の『詩経』から清代の民歌まで、時代を追って実際の作品を数多く収録し、分類、解説している。収録作品の8割近くは日本語初訳である。
はじめに(高津孝)
第一章 「俗文学」とは何か(訳/高津孝)
第二章 古代の歌謡(訳・解説/柳川順子)
第三章 漢代の俗文学(訳・解説/柳川順子)
第四章 六朝の民歌(訳・解説/松家裕子)
第五章 唐代の民間歌謡と賦(訳/高津孝)
第六章 変文(訳/三木夏華 解説/高津孝)
第七章 宋・金の「雑劇」詞(訳・解説/小松謙)
第八章 鼓子詞と諸宮調(訳・解説/藤田優子)
第九章 元代の散曲(訳・解説/小松謙)
第十章 明代の民歌(訳・解説/大木康)
第十一章 宝巻(訳・解説/松家裕子)
第十二章 弾詞(訳・解説/輪田直子)
第十三章 鼓詞と子弟書(訳・解説/後藤裕也)
第十四章 清代の民歌(訳・解説/岩田和子)
中国俗文学史 全体解説(高津孝)
あとがき(李光貞)
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