戦国大名の家中抗争 父子・兄弟・一族・家臣はなぜ争うのか?
なぜ親子、兄弟、当主と家臣間で争うのか?
十五世紀後半以降、戦国大名が争った時代。大名たちは他国の大名と戦うだけでなく、一族や家中の敵と戦わなければならなかった。戦国大名は必ずしも絶対的な権力で家臣や領民を従わせているわけではなく、当主の一族や家臣の支持により成り立っていたからである。もしも当主が無能と判断されれば、新しい当主を擁立するために一族や家臣から謀反を起こされた。それが血を分けた親子や兄弟であっても、抗争は激しく非情なものとなった。本書は信頼できる史料や先行研究に基づき、なぜ戦国大名は身近な者同士で戦ったのか、時代の本質に鋭く迫る。
*本書目次より抜粋
はじめに
第一章 実子がなかったために起きた抗争
第二章 親子で主導権を争ったケース
第三章 当主と家臣の抗争
第四章 親が子を殺した事件
第五章 当主死後の後継者争い
第六章 兄弟間の抗争劇
おわりに
レビュー(2件)
既に知っている内容も幾つかあったが再確認と考えながら楽しく読んだ。未知の内容はとても参考になった。 渡邊大門さんの著書は当たり外れがあるがこの書籍は当たりの部類。ただ、新書の割に価格が高額だった。 購入を検討する際かなり迷った、私達国民は長期間に及ぶ物価高に苦しめられているから。 もう少し価格を下げればもっと売れるだろう、価格の面で☆1つマイナス。
新書サイズで後書き含めても二百二十ページ程度で 千四百円という強気の値段設定におどろき。題材は極めて 興味深いのですが、他社の二倍くらいのページ単価なのかと思える。 大友氏の二階崩れの変や六角氏の観音寺騒動、伊達氏の天文の乱には 触れられていません。続編があるのかもしれません。 中味には大分問題があります。 信虎追放事件については、歴史学者の平山優氏の研究は参照されていません。 つまり、16世紀の一般民衆は悪天候などが原因の農作物の不作の原因を 当該地区の為政者の人徳不足にするということにまったく触れておらず、 そのためトップ交代を一般民衆が求めていたことに言及されていません。 毛利元就の家督相続については後世に編纂された二次史料を参照されています。 つまり、モトナリ様マンセー史観塗れの内容をそのまま垂れ流しです。 はっきり書いてしまうとお値段に見合わない中味であるといえます。 百点満点で四十五点くらいしかあげられません。