奔放自在、縦横無尽!幕末・維新を語り、明治の政局を評する海舟の炯眼と叡智
官を辞してなお、陰に陽に政治に関わった勝海舟。彼は晩年、ジャーナリスト巌本善治を相手に、幕末明治の政情や人物等について奔放に語った。本書では、『海舟餘波』『海舟座談』等として知られるそれらの談話を詳細に検討、日付順に再構成し、海舟の人柄や、その炯眼、叡智を偲ばせる肉声の復元を試みた。『氷川清話』の姉妹編をなす貴重な歴史的証言集。
これは、まったく新しい観点から編集した勝海舟の『語録』である。かつて巌本善治が編纂した『海舟餘波』、『海舟座談』に収められている談話を、あたう限り初出に遡って検討し、配列をあらため、かつ適切な注を点した。時代を超えて語りかけて来る海舟の叡智は、かくして歴史のなかにも正しく位置づけられるようになったのである。--<本書「まえがき」より>
レビュー(9件)
晩年の勝海舟への取材のようです。話すことさえ大変そうな様子が伝わってきて、痛々しいです。行間から、知っていても話せないまたは勝海舟自身も真相を知らないために話せないこともあるんだろうな、と想像させるような間が読み取れました。当事者が直に話すだけに昔々のお話という感じがしませんでした。 個人的には勝氏は謎の多い人物で、好き嫌いも含めて評価できないでいます。できれば江戸の保守だけでなく、会津、函館戦争も回避してほしかった。維新後、欧米から便利なものなど入ってきても、多くの戦死者と引き替えでは喜びようはない。この本を読んで謎が解消されたわけではないけれど、勝氏もいっぱいいっぱいだったくらいは信じてもいいかな…
海舟の父の勝小吉の自叙伝「夢酔独言」の方がおもしろいですよ。 海舟は生来のまじめな人で責任あるけど、小吉は自由人ですから。