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卒業をひかえた大学生4年生の新井和也は、東京育ちだが、最新のファッションに興味があるわけでもなく……。そんなある日、クリーニング店を営む父親が倒れ、急遽家業を継ぐことになった。周囲が新しい門出に沸く春、クリーニングの集荷作業でお客さんから預かった衣類から思わぬ謎が生まれていく。失敗を重ねながら、謎を解決するたびに成長する和也。商店街の四季の移ろいと、人情味あふれるキャラクター描写が美しい青春ミステリの決定版。著者あとがき=坂木司/単行本版解説=石川絢士/創元推理文庫版解説=大矢博子 ■目次 「第一話 グッドバイからはじめよう」 「第二話 東京、東京」 「第三話 秋祭りの夜」 「第四話 商店街の歳末」
レビュー(278件)
この作家さんの小説は基本的に嫌な人間が出てこないので自分の心がささくれ立った時には安心して読めます。 ただ実際のところ、此処まで善人ばかりじゃないよなぁとは思いますが(^^;)
坂木さんの作品にはまって続けていくつか読んでいます。 まだ読み始めで事件が発生していませんが、和菓子のアンのアンちゃんママがでてきました。これも坂木作品の魅力ですよね
和菓子のアンを読んで、文章の雰囲気が気に入ったため、 同じ作者の著書を購入しました。 ミステリーと言っても語り口やストーリーから所謂怖いミステリーとは違い、とても軽快で読みやすいです。
安心感
坂木司らしいストーリー展開で、坂木ファンなら好きだと思います。読後感はホッコリとした感じかな…
この街に住みたい
この作者の登場人物はみんな魅力的ですが、この作品の主人公・和也が、今のところ私の中ではナンバーワンです。 『ワーキング・ホリデー』でも思いましたが、こんな商店街のあるところに住んでみたいです。