自衛隊に軍法会議は不要か
常に負のイメージで語られる軍法会議。
はたして我々は軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
常に負のイメージで語られる軍法会議。またこれをもたない「軍隊」自衛隊。
当然のごとく認識されている状況は果たして正しいのか? そもそも「軍法会議」とはどのような制度なのか?
われわれは軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
憲法改正が議論される現在にこそ、すでに忘れ去られ葬り去られようとしている軍の司法制度に関する、いずれにも偏ることのない客観的かつ正確な情報を提示し、軍と司法の関係を問う。
<b>1 なぜいま軍法会議か?</b>
「軍」という存在/本書を上梓したきっかけ/重武装集団の抱える矛盾/
軍の司法制度と正面から向かい合う/筆者のこと
<b>2 軍法会議の成り立ち</b>
江戸幕府の内政と外交を垣間見ながら/フランスの最新制度、江戸幕府へ
伝来/不平等条約という重荷/明治新政府の外交政策と「法の近代化」
<b>3 近代の軍法会議</b>
近代軍司法制度の形成/「海陸軍刑律」の刑罰/陸軍裁判所/津田真道と
西周/陸軍刑法の編纂と井上義行/旧陸軍刑法と編纂関係者たちの履歴/
旧陸軍刑法の完成/四将軍上奏事件/旧陸軍刑法の内容/抗命罪とイン
パール作戦/擅権罪、辱職罪、侮辱罪、逃亡罪/陸軍治罪法の完成/
陸軍治罪法の特色と終戦/これまでのまとめにかえて
<b>4 描かれた軍法会議</b>
「軍法会議」を体感する/『ア・フュー・グッドメン』/米国海軍の軍事
法廷/不条理な命令と「抗命罪」/軍法会議の「光」の部分/軍刑法に特
有の原理/結城昌治『軍旗はためく下に』/軍法会議の「闇」の部分/
敵前逃亡と軍法会議の「闇」/ 軍法会議はすべて「闇」に覆われていた
のか/軍法会議の「闇」を許さず
<b>5 軍法会議のない軍隊</b>
日本国憲法と「自衛隊」/「軍人の政治関与禁止」条の存在した意味/自
衛隊法と軍刑法/「自衛隊」と「軍隊」/憲法論議とともに軍の司法制度
を考える/本書のさいごに
あとがきにかえて
主要参考文献
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