※本書は対話編であり本文21ページの短編です。〈後書より抜粋〉正義については誰もが意見を持っているはずです。そしてその誰に対しても「正義を語るな」と言える資格のある者は居ないのです。居れば悪人です。正義に対して正義を語るなと言う事が悪でなくてなんでしょう?人は例外なく生まれながらにして正義の使者であり、語るべきは正義なのです。歴史を見れば確かに社会正義の確立は困難が伴いますが、しかしそれが無ければ文明が破綻するのは明らかです。新しい科学技術が生まれれば、それまでの社会正義は通用しなくなり、新しい社会正義が必要になります。その度に問題が持ち上がります。神の権威が社会正義の基準だった時代はとっくの昔に終わり、神無しの社会正義を人間が考え始めて2500年ほど経っています。正義の議論は多くの人を犠牲にしました。現在の文明はその上に成り立っています。これからも犠牲者は出るはずです。しかし人間は文明を捨てようとはしないでしょう。それが良い事なのか悪い事なのかは、たぶん神にも分からないでしょう。
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