なぜグリーン関数という手法で微分方程式
が解けるのかが、大きな謎である。さらにそ
の際に使う、デルタ関数という不思議で面白
い超関数の働きにも興味がそそられた。
グリーン関数の手法を簡単にまとめると、
結果から原因の究明である。この原因とは、
一点に作用する刺激……たとえば、ギターの
弦を考えてみよう。振動している弦の様子か
ら、どの一点への刺激で生じたかを解析する
のがグリーン関数で、空間の一点を指定する
のに利用されるのがデルタ関数。
多くの物理現象は分解してみれば、いろん
な点における刺激(素過程)を統合したもの。
この素過程がグリーン関数……ある物理現象
のグリーン関数さえ求められれば、その数学
的解析が可能となる。いわば万能選手といっ
てもよい。 (本書「はじめに」より)
<目次>
第1章 フーリエ変換
第2章 グリーン関数とデルタ関数
第3章 常微分方程式のグリーン関数
第4章 ポアソン方程式
第5章 偏微分方程式への応用
第6章 遅延と先進グリーン関数
第7章 クラインーゴルドン方程式
第8章 スツルムーリウビル型微分方程式
第9章 固有関数展開
第10章 グリーン演算子
第11章 摂動論
第12章 時間依存グリーン関数
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