平成の時代に渡り企業収益の動向をみると、業績の低迷を続ける企業と短期間のうちに危機を乗り越え新たな成長に成功する企業に二極分化している。長期の持続的成長を実現している企業を見ると、環境の脅威や危機に直面した際に、新製品技術の開発やビジネスモデルの変革などを断行している。
本書は、大企業の失敗事例も整理しながら、「研究開発型グローバルニッチトップ(GNT)」、すなわち規模は小さいながらも研究開発に積極的に取り組み、世界で大きなシェアを持つ企業9つの事例を分析、効率の良いイノベーションのコンセプトを探索している。その結果、内外資源の連結、内々資源の連携、という2つの経済性を有効活用し、その実行に向けた8つの成功要因を提案する。大学での教科書も想定した書きぶりで、実務家にも読みやすい。
第1部 問題提起と狙い
序章 日本のものづくり企業の課題
第1章 効率の良いイノベーション
第2部 大企業に見るイノベーションの成功・失敗の分析
第2章 新旧シャープの経営戦略
第3章 トヨタ新興国製品戦略における新結合
第3部 研究開発型GNTのイノベーションと資源結合の戦略─研究開発型GNTの事例研究を中心に
第4章 内々連携・内外連携を通じた事業基盤の強化
第5章 知財開発と内外連携の戦略
第6章 知財の収益化と内外資源の連携戦略
第7章 企業の成長戦略と資源連携戦略
第4部 効率の良いイノベーションと資源連携の戦略─総括と提言
第8章 効率の良いイノベーション特性
終章 効率の良いイノベーション戦略
補論 イノベーションと資源結合
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