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果してまだ、日本はあるのか…?同郷の土佐から入植した開拓団の子弟教育にあたる夫、生後まもない娘と共に、満州へ渡った綾子は十八歳。わずか数カ月後、この地で敗戦を迎えることになろうとは。昨日までの人間観・価値観はもろくも崩れ去り、一瞬にして暗転する運命、しのび寄る厳寒。苛酷無比、めくるめく五百三十日を熟成の筆で再現、『櫂』『春燈』と連山を組む宮尾文学の最高峰。
果してまだ、日本はあるのか…?同郷の土佐から入植した開拓団の子弟教育にあたる夫、生後まもない娘と共に、満州へ渡った綾子は十八歳。わずか数カ月後、この地で敗戦を迎えることになろうとは。昨日までの人間観・価値観はもろくも崩れ去り、一瞬にして暗転する運命、しのび寄る厳寒。苛酷無比、めくるめく五百三十日を熟成の筆で再現、『櫂』『春燈』と連山を組む宮尾文学の最高峰。
レビュー(21件)
ひきこまれた
櫂、春燈、朱夏、仁淀川の4部作の3作目、満州での過酷な生活。自分自身の醜い内面をもさらけ出し書き上げた作品です。今まで沢山の作家さんの本を読んできましたが、宮尾登美子さんの身を削るような文の書き方、匂いたつ様な文章、今まで知らなかったのが残念です。古本で買った4冊ですが、新しく買い直しました。それは彼女への敬意です。
届くまでが待ち遠しかったです。
ずっと読みたかった本でしたので、楽しく読んでいます。
好きな作家
書評で興味を持って購入しましたが、まだ読んでいません。 読むのが楽しみです。
「春燈」「櫂」ときて、「朱夏」を読み始めた。戦争末期の満州での日本人の様子について初めて知った。とても興味深く読んだ。
近くの書店にはなさそう。新聞に載っていて読みたくなったので。