【輸入盤】クラヴサン作品集 シモーネ・ピエリーニ(チェンバロ)
謎の作曲家による良作を美しいサウンドで
ル・ブレ:クラヴサン曲集
シモーネ・ピエリーニ(チェンバロ)
フランス・バロックの作曲家、ル・ブレの生涯に関する伝記的な詳細は現在のところわかっておらず、ファースト・ネームも判明していません。しかし性格的な小品を含む2つの組曲から成る「クラヴサン曲集」の出来は立派なもので、ここではジューリオ・フラティーニが2014年に製作したミートケのレプリカによって、たいへん美しい音で楽しむことができます。
英文ブックレットには、演奏者のシモーネ・ピエリーニによる考察が記されているほか、写本からの序文がフランス語と英訳で掲載されています。
パングレ神父による写本
天文学者、地理学者として有名な聖職者、アレクサンドル・ギ・パングレ[1711-1796]は、神学校での活動を経て天文学の世界に入り、数々の実績を積んで海軍の天文学者兼地理学者に任命され、45歳のときに科学アカデミーの正会員に選出されると、パリからの命令でサント・ジュヌヴィエーヴ修道院の学長兼司書として着任。修道院にはパングレ神父のために天文台も建造され、以後、約40年に渡って同所で働き、天文学、地理学、博物学、文学など多くのことに熱中。
パングレ神父は神学校時代に音楽を学んでいたことから鍵盤楽器を演奏することができ、オルガン曲やチェンバロ曲の写譜までおこなっていました。それらは彼の職場でもあるサント・ジュヌヴィエーヴ図書館に収蔵されており、貴重な資料としても知られています。
使用楽器はミートケ・モデル
「バッハ・チェンバロ」でも知られる北ドイツのチェンバロ製作者ミヒャエル・ミートケ[c.1656-1719]の楽器を参考に2014年に製作されたチェンバロを使用。製作者のジューリオ・フラティーニは、イタリア中部のフェルモに2008年から工房を構える人物で、これまでに数多くのチェンバロやフォルテピアノ、オルガンの製作・修復をおこなっています。
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演奏者情報◆ シモーネ・ピエリーニ(チェンバロ)
1996年、ローマで誕生。フル・ネームは、シモーネ・エル・ウーフィル・ピエリーニ。8歳でピアノを始め、18歳で高校を卒業後、ローマ聖チェチーリア音楽院でマウラ・パンシーニに師事してピアノのディプロマを取得。その後、フィエーゾレ音楽院でエリソ・ヴィルサラーゼに師事し、ボリス・ベルマン、ニコライ・デミジェンコ、パーヴェル・ギリロフらのマスタークラスにも参加。
その後、アレクセイ・リュビモフ、アンドレアス・シュタイアー、トビアス・コッホ、コスタンティーノ・マストロプリミアーノ、ステファノ・フィウッツィの講座やマスタークラスに参加したほか、FIMA(イタリア古楽財団)で、アンドレア・コーエンにチェンバロと歴史的鍵盤楽器奏法を、ジョヴァンニ・トーニに通奏低音を師事。
CDは、Brilliant Classicsからジェルヴェ=フランソワ・クープランの鍵盤楽器作品集(フランス革命恐怖政治終焉後の過激な自由を描写した「レザンコヤブル」と「レ・メルヴェイユーズ」も収録した注目の録音。「クープラン・ダイナスティ」に収録)、、エレーヌ・モンジュルー:ピアノ・ソナタ全集、ケルビーニ:フォルテピアノ・ソナタ集、ティナッツォリ:鍵盤楽器作品全集、テッサリーニ:アレッタメント集、Da Vinci Classicsからメンデルスゾーン:ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ全集がリリース。
トラックリスト (収録作品と演奏者)ル・ブレ [活動期間 1730-1740]
◆ 第2組曲
1. アルマンド・ラ・デュシャス(公爵夫人) 5'50
2. ラ・セドゥワザント(魅惑的な) 3'21
3. ラ・ピカント(刺激的な) 2'54
4. ラ・グラチューズ(感謝) 2'56
5. サラバンド・ラ・トゥシャン
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