アメリカ帝国(下)
: A・G・ホプキンズ/菅 英輝/森 丈夫/中嶋 啓雄/上 英明
本書は、グローバリゼーションの進展とともに展開してきた合衆国の歴史、すなわち植民地から出発し、従属的独立国、国民国家、帝国を経て、脱帝国するまでの過程を描く。 下巻では、近代帝国が絶頂期に達するとともに、解体に向かう時期を扱う。二つの世界大戦を経て、世界経済の構造変化、人権の重視、脱植民地化運動の拡大など、帝国存続の危機に直面しつつも帝国への野望を抱き続けるヘゲモニー国家として振舞うその姿に迫る。
原著:A. G. Hopkins, American Empire : A Global History (Princeton and Oxford: Princeton University Press, 2018, p.980)
第3部 帝国と国際的無秩序ーー一九一四〜一九五九年
第十章 近代帝国システムーー征服から崩壊まで
「アメリカの世紀」か?
孤立か統合か
第一次世界大戦と平常への復帰
「近代史における最大の経済的破局の一つ」
帝国を破壊し、再建するための戦争
第二の植民地占領
解放 -植民地スタイル
終 幕
第十一章 忘れられた帝国を統治する
買い手の後悔
「より高貴な運命を有するグレーター・イングランド」
近代化の使命
帝国を所有することーー議会と憲法
ロビイストたちと自由
「強い導き手による教育」
「われわれの成功の連続に比べれば、失敗は小さな波紋ほどにもならない」
展 望
第十二章 カリブ海のカーニバル
享楽の島々
プエルトリコーー「われわれの島嶼領土を管理する最良の方法の例」
キューバーー「あの地獄のような小共和国」
「今、もはや、われわれは我慢できない」
第十三章 太平洋の楽園
「青い空が私を呼ぶ場所」
「ハワイーー平和な島での幸せな世界」
フィリピンーー「正義と権利の穏やかな行使から恣意的な統治へ」
「われらの旗が舞うまで」
島嶼帝国を振り返って
第十四章 「混乱した植民地主義の黄昏」
「権限を放棄して責任を保持する」
世界情勢
踏みとどまること
太平洋における防衛
カリブ海における脅迫とコラボレーション
前 へ
太平洋における進歩?
カリブ海における対比
結論ーー「地球全体にとってのアメリカ様式の輝かしい模範」
第4部 帰 結ーーポストコロニアル・グローバリゼーション
第十五章 ポストコロニアル時代における支配と衰退
「われわれが歴史に対して負っている唯一の義務は、歴史を書き直すことだ」
グローバリゼーションと帝国
ポストコロニアル・グローバリゼーション
合衆国と野心を持ったヘゲモン
キャプテン・アメリカーー続くのか?
エピローグ 解放の教訓ーーイラク、二〇〇三〜二〇一一年
訳者解説
訳者あとがき
注
人名・事項索引
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