日本列島をしばしば襲った飢饉。その度になぜ多くの人々が死なねばならなかったのか。発生の経緯やメカニズムを探り、民衆の生き残りをかけた行動を描き出す。食料を輸入に依存する現代日本に歴史から警鐘を鳴らす。
序章 今、なぜ飢饉か/日本列島の飢饉史(農業社会と飢饉〈文献初出の飢饉/採集狩猟時代の食料/水田稲作と飢饉/古代国家の賑給/中世社会の飢饉/飢饉を生き延びる〉/大規模飢饉の時代〈都市に流入する飢人/大規模飢饉の到来/近世社会のしくみ〉近代の凶作と食料問題〈東北大凶作/米の植民地依存/米騒動と食料管理〉以下細目略)/飢饉のなかの民衆(この世の地獄/餓死と疫病死/人・馬を食う/餓死亡霊と供養)/凶作・飢饉のメカニズム(ヤマセが吹く/猪が荒れる/飢饉と市場経済/都市社会への影響)/飢饉回避の社会システム(生産現場の備え/山野河海と救荒食/身売りと奉公/飢人と施し/備荒貯蓄)/飢饉の歴史と現代(仁政思想の再評価/市場経済のコントロール/環境思想の系譜)/補論
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