1950年代半ばに新東宝に入社した山際永三は、61年『狂熱の果て』で劇映画デビューを果たした。映画に向けて活発な評論活動を行ないながら2本の実験映画をつくり、国際放映では「チャコ」シリーズ、『コメットさん』、その後は第2期ウルトラシリーズなどのテレビ作品を手がけて、豊かな成果をもたらした。本書では、同時代への関与と映像表現の革新をめざした山際の多領域にわたる理論と実践の全体像を明らかにする。
[第1部 映画運動の中で]
第一章 『狂熱の果て』──社会の壁
第二章 『炎 1960〜1970』──彼方の連帯
第三章 『罠』──狂気と象徴
[第2部 テレビドラマの世界]
第四章 現実と欲望── 一九六三〜一九六八年
第五章 革命の標── 一九六九〜一九七〇年
第六章 日常性と非日常── 一九七一〜一九七五年
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