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文豪と呼ばれる大作家たちは、悪口を言うとき、どんな言葉を使ったのだろうか。 そんな疑問からできたのが、本書『文豪たちの悪口本』です。 選んだ悪口は、文豪同士の喧嘩や家族へのあてつけ、世間への愚痴など。随筆、日記、手紙、友人や家族の証言から、文豪たちの人となりがわかるような文章やフレーズを選びました。これらを作家ごとに分類し、計8章にわたって紹介していきます。 川端康成に「刺す」と恨み言を残した太宰治、周囲の人に手当たりしだいからんでいた中原中也、女性をめぐって絶交した谷崎潤一郎と佐藤春夫など、文豪たちの印象的な悪口エピソードを紹介しています。 文豪たちにも人間らしい一面があるんだと感じていただけたら、うれしく思います。
レビュー(58件)
子供の読書タイム用に購入しました。たまたま見たサイトで紹介されていて、面白そうだったので買ってみました。
言葉から火花が散るようです
題名を見て、興味をもった本だったので購入しました。文豪だけに、文章表現はさすがと感じるところばかりでしたが、こんな文章で悪口を言われたらめげるだろうな…と思いました。作品を読むと高尚な感じがする作家でも、感情は抑えられない部分があるのだなと、ちょっと親近感を覚えました。
作家の人間らしさが見える。
作家の名前を聞くだけで、それなりのイメージを持つと思いますが、 普段の生活感ある文面は見る機会がほぼ無い。 この本では、作家の根本的な性格が垣間見えることと、 他の作家が見た姿というのも見れて愉快です。 なんとも幼稚なやり取りもあって、微笑ましくも有り、 執念を見たりと楽しめました。