医学のあゆみ 脂質制御因子SREBPの新展開 291巻11号[雑誌]
・Goldstein教授とBrown教授によってSREBPが発見されてから30年が経過した。Pubmedで検索すると、総計では6,000報、近年では毎年400報がヒットし、SREBP研究はますます活発になっている。
・SREBPには、脂肪の酸産やコレステロールの産生・取り込みに関する遺伝子発現を誘導する役割があり、直接的、間接的にあらゆる細胞機能に関与していると言っても過言ではない。そのため、SREBPの制御異常が生じるとさまざまな疾患が発症する。
・本特集では、SREBPの制御機構と活性化機構について最新の研究を解説する。
■脂質制御因子SREBPの新展開
・はじめに
・ブロッコリー由来成分スルフォラファンによるSREBPタンパク質分解制御
〔key word〕スルフォラファン、プロテアソーム分解、SREBP
・全長型SREBPを標的とするユビキチンリガーゼARMC5の同定
〔key word〕SREBP、ARMC5、ユビキチンリガーゼ、原発性両側性大結節性副腎皮質過形成(PBMAH)
・カロリー制限下におけるSREBP-1cの発現制御機構と白色脂肪組織の代謝リプログラミング
〔key word〕カロリー制限(CR)、白色脂肪組織(WAT)、SREBP-1c、レプチン、ミトコンドリア
・ビタミンD誘導体による選択的SREBP-SCAP阻害作用
〔key word〕ビタミンD、SREBP抑制、脂肪肝、ビタミンD受容体(VDR)
・SCAPのポリユビキチン化によるSREBP活性化
〔key word〕SCAP、SREBP、RNF5、ポリユビキチン、E3リガーゼ
・SREBP-1cの新たな切断活性化機構と脂肪酸による切断制御
〔key word〕SREBP-1c、多価不飽和脂肪酸、ロンボイドプロテアーゼ、バロシン含有タンパク質(VCP)複合体
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(18)
・Tリンパ球の恒常性維持における自己反応性の新たな役割
〔key word〕Tリンパ球、ホメオスタシス、自己抗原
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(4)
・脂肪幹細胞を用いた末梢動脈閉塞症に対する治療効果
〔key word〕脂肪幹細胞、治療的血管新生、重症虚血肢(CLI)、多施設共同臨床試験
●特報 第61回(2024年度)ベルツ賞受賞論文1等賞
・福山型筋ジストロフィーを含めた糖鎖合成異常症の系統的な解明・治療に関する研究
●特報 第61回(2024年度)ベルツ賞受賞論文2等賞
・がんゲノム医学を基盤とした個別化医療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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