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ふつうモノクロでしか見ることのできない昭和30年代の日本を、カラー写真で記録していた人物がいた。アメリカ出身、日本と日本の鉄道をこよなく愛する元祖「カラー撮り鉄」、J・ウォーリー・ヒギンズ。駐留米軍軍属として来日後、国鉄の顧問に。日本全国をくまなく訪問し、趣味の鉄道写真を中心に、当時としては超贅沢なカラーフィルムで日本の風景を多数撮影してきた。半世紀以上の歳月を経て、今なお色褪せない最上質のコダクロームの6000枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開する。鉄道写真に写り込んだ、生活感あふれる風景ポートレートの数々には、東京五輪を前に激変する東京の様子や、今では失われてしまった懐かしい地方の町の風景、人々の様子が記録されている。
レビュー(21件)
資料的価値が高い一冊
これは貴重なカラー写真です。東京から日本各地の昭和30年代の写真がカラーで見れます。この当時はカラー写真は珍しいので、かなり貴重な資料だと思います。しかも日本に来た外国人の視点から撮影しているのも新鮮さを感じさせてくれます。のどかな時代の空気や懐かしい鉄道の写真が多く鉄道の資料としても価値が高いですね。
値段高いしてっきり大きい写真集かと思いきや、新書サイズでした。お年寄り用に大きく作って欲しいです。あと、内容は日本全国です。東京だけの方が良かったな。東京・日本 って表記はどうなんでしょうね。勘違いしちゃいます。
年代や価格を考えて購入を決めましたので納得できる写真集でした。懐かしく心がふわっとしましたので高齢の親にも見てもらおうと思います。脳の活性を期待して☺
イキイキとした人たちの映像
エアコンもSNSもない戦後のまだまだ成長期だった日本の映像が、カラー写真でイキイキと撮影されています 貴重な映像です とにかく人間の表情が明るい 現在の発展途上国並みのインフラしか写っていないのですが、キレイに成長してルールに基づきお行儀よい社会になることが、「本当の人間の幸福」なのだろうかと、そこに写っている人たちの表情から考えさせられました 線路沿いや水路沿いの柵やガードレールなど皆無、踏切に警報器などなし、夏は暑さに冬は寒さを克服 だから人間は用心して危険を避け、自然に真っ向勝負を挑みながら野生を維持できていたのかもしれません そしてこの当時の方々の眼光の鋭さや目力は、このようなことから際立っているのかもと考えさせられた内容でした
昭和の撮り鉄、フォトグラファー
昭和の撮り鉄、 J・ウォーリー・ヒギンズ 。昭和30年代にカラーで日本各地の写真を撮り歩いていたなんて、なんてうらやましいことか。厳選された382枚の写真は昭和30年代の懐かしい日本の姿を映し出しています。丸の内の三菱一号館なんかは、まさにお宝映像です。