戦後の思想空間の歪みと分裂をラディカルに解体し、その作品を発表するたびに大きな反響を呼んできた加藤典洋。その、公共性の再生にむけた果敢な挑戦は、再び顧みられるべき秋を迎えている。「「日本人」の成立」「「瘠我慢の説」考」「失言と〓見』など、画期を成す論考を収め、戦後的思考の更新と新たな構築への意欲を刻んだ評論集。
スタートのラインーー日の丸・君が代・天皇
I
「日本人」の成立
II
失言と癋見ーー「タテマエとホンネ」と戦後日本
「瘠我慢の説」考ーー「民主主義とナショナリズム」の閉回路をめぐって
チャールズ・ケーディスの思想ーー植民地日本の可能性
III
二つの視野の統合ーー見田宗介『現代社会の理論ーー情報化・消費化社会の現在と未来』を手ががりに
戦後的思考の原型ーーヤスパース『責罪論』の復刊に際して
あとがき
「わたし達は何者なのか」から始めなくてはならない……………大澤真幸
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