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●あらすじ●日本一のストーリーテラー藤子・F・不二雄先生の珠玉の短篇集。ある日、地球に飛来したUFOは人類を攻撃し、一方的な殺りくを繰り広げた。そして、三か月あまり間に人類のほとんどを絶滅しつくしていた。シンイチとカオリは『秘島ツアー』でたまたま難をのがれ、ツアーに参加したほかの人々といっしょに絶海の孤島にかくれ住んでいた。しかし、一年後、その島にもUFOが出現し、謎の生物が人間を虐殺し始めた。シンイチはつかまってしまったカオリを救出するため、UFOに向かうが、そこでシンイチが見たものは身の毛もよだつ光景だった。はたして、カオリは無事なのか!? (『絶滅の島』より)ほか八話収録。▼第1話/ポストの中の明日▼第2話/おれ、夕子▼第3話/流血鬼▼第4話/ふたりぼっち▼第5話/宇宙からのおとし玉▼第6話/アン子 大いに怒る▼第7話/絶滅の島▼第8話/山寺グラフィティ▼第9話/世界名作童話
レビュー(16件)
藤子F不二雄の傑作集。
藤子F不二雄の傑作集。 ドラえもんとは違う、狂気の世界。 必見です。
他のSF短編集が面白かったので購入しました。
やっぱりすごい
川崎の藤子不二雄博物館(あってる?)に行ってから、読みたい読みたいと思っていました。さすがです。全部買いたくなりました。
ドラえもんはテレビでよく見ていたが藤子・F・不二雄氏の漫画を手に取ったのは初めてで、他の短編集と比べてどうかということは、わからない。 ただこの一冊を見ただけで藤子・F・不二雄氏の見識の高さには驚かされた。本書の初出は昭和49年から昭和58年に描かれた物で氏が漫画を描きながらも新しい知識を得ようとしていたことが伺える。 昭和51年少年サンデー増刊号に掲載されたという漫画の中には「染色体の中のDNAが、RNAに指令を出してたんぱく質を作り、設計図どおりの体を組み立てているんだよ」というセリフが有る。今でこそネットなどでDNAのことは簡単に調べられるが、当時の情報量でこのような知識を得ていたことに驚かされる。しかも生物学者でもなく漫画家が仕事をしながら。 そして藤子・F・不二雄氏のすごいところはこの知識を基にして、しっかりとSF(すこしふしぎ)作品になっているということ。 子供のころなんとなく見ていたドラえもんがこんなに深い知識に裏打ちされていたことに、またすこしふしぎな気分になれました。
「山寺グラフティ」の設定がアニメの「あの花」に似ているということで、気になり購入。 藤子・F・不二雄少年SF短編集(1)と比べるとこちらの方が良作が多く感じました。