本書は副題「Column Collection 2022 from the Symphonic Association News」で示される通り、コンサルティング組織シンフォニックアソシエーション(SA)の季刊誌「SA News」において2022年5月から同年度3月までに掲載された5本のコラム記事を収録したものである。コラム毎に「こぼれ話」を新たに追加して、5本のコラムそれぞれが別視点から「オートポエーシス」を見つめた内容であることを注釈して、本書表題『随想オートポイエーシス』の由来を証している。 具体的には、「産業の営みは製品化だけでは終わらない」、「日常は直観と洞察の連続である」、「命の人工的現われとしてのモノの共鳴場を奏でる」、「構造的カップリングで心身二元論を越える」、「ハードボイルドとは内部観測的リアリズムである」などが論じられている。 特別寄稿された小林泰三氏の「解説」では、オートポイエーシスという語が「常に動いている」ことの一つの表現であって、人は未だそれを理解しきれていないという驚くべき真相が述べられている。小林自身はオートポイエーシス的作動の社会実装によって、オートポイエーシス現象の実在性を明示し続けている。
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