経済地理学の視点から、拡大メコン圏の形成を考察する。インドシナ半島の国々では拡大メコン圏(GMS)の形成に伴って、各国の地域政策と空間政策の再考や新たな検討が求められている。本書では、拡大メコン圏の開発計画を詳細に検討、東南アジア島嶼部の諸国における都市化の進展の傾向、拡大メコン圏における都市開発と地域開発について考える。
はじめに
図表(写真)一覧
第1部 方法論の模索
第1章 D.ハーヴェイの空間概念からみたインドシナ半島
1 インドシナ半島について
2 人文地理学の展開
3 経済地理学の新潮流
4 ハーヴェイの地理学理論
5 空間の構造
6 インドシナ半島の空間性
7 空間性のマトリクス
8 ハーヴェイの思想性
第2章 カンボジアとミャンマーの地理的空間における個人と社会
1 ミクロの視点とマクロの考察
2 カンボジアのポル・ポト政権
3 ミャンマーの少数民族問題
4 ヤンゴンの露天商人
5 ミクロとマクロの連関構造
第2部 国家の空間的再編
第3章 国境地帯の産業集積
1 地域政策と空間政策
2 拡大メコン圏の形成と国境経済
3 タイを中心とする国境経済
4 ベトナムを中心とする国境経済
5 国境経済の拡大と各国の空間政策
第4章 タイの空間政策
1 空間政策と空間計画
2 タイの空間政策とバンコク
3 バンコク首都圏の外延的拡大
4 地方圏の観光開発
5 プーケットの歴史とリゾート開発
6 チェンマイの観光開発
7 ミクロ・マクロループとリスケーリングからみた空間政策
第5章 ベトナムとカンボジアの地域再編
1 インドシナ半島東部の2国
2 ベトナムの空間政策
3 ハノイとホーチミン
4 カンボジアの土地政策と都市開発
5 プノンペンとシェムリアップ
6 ベトナムとカンボジアの空間政策
第6章 ミャンマーとラオスの都市成長
1 ミャンマーの空間計画と外資導入
2 ミャンマーの主要都市
3 ラオスの農山村開発と地域経済
4 首都圏のリスケーリング
5 地方都市ルアンパバーンの再編とラオスのリスケーリング
第7章 中国のリスケーリングと雲南省・広西壮族自治区
1 中国の産業地域
2 空間政策と空間計画
3 リスケーリングの進展と香港
4 雲南省と広西壮族自治区
5 昆明市の都市空間計画
6 ミクロ・マクロループとリスケーリング
第3部 大陸部と島嶼部
第8章 東南アジアの都市化
1 マレー半島の都市化とシンガポール
2 マレーシアの首都クアラルンプル大都市圏
3 マレー半島の都市地域整備
4 大都市圏の人口と産業
5 インドネシアの大都市圏
6 大都市圏の産業成長
第9章 東南アジアにおける拡大メコン圏
1 インドネシアの観光開発
2 インドネシアとタイの比較考察
3 東南アジアの地域構造
4 インドシナ半島の空間計画
おわりに
引用文献
国名・地名索引 人名・事項索引
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